歯科ブログ

口呼吸は、どうしてダメなの? その2

前回は、鼻と口の表面の細胞の違いから、機能が違うことについて、話しをさせていただきました。
鼻は呼吸のための器官で、そのために様々な防御機能を持っています。
なぜ、防御機能を持っているかと言えば、外の空気には、様々な不純物が混ざっているからで、それを私たちは毎日吸っているわけです。
鼻はその不純物を取るフィルターの役割をします。

まず鼻の防御機能には3つあります。

①物理的バリア
②化学的バリア
③生物的バリア

①物理的バリア
まず鼻毛です。
鼻の穴から1センチ奥のところまでにあります。
この鼻毛でほとんどの異物はブロックされます。
そのため埃っぽいところだと、鼻毛は良く伸びます。
さらに奥に行くと、鼻汁で異物はからめとられます。
そしてそれを細胞表面から伸びている線毛が外へ排出します。
異物の排出の動きは、1時間に7ミリ移動するそうです。
鼻汁は1日1ℓ分泌され、大半が加湿に使われるそうです。

②化学的バリア
鼻の粘膜の細胞には、苦味受容体と甘味受容体の二つがあるそうです。
そのうち、苦味受容体は、リゾチーム、一酸化窒素という抗菌物質を出します。
甘味受容体は、どういう風に働くかというと、鼻汁中にはグルコースという糖が含まれていて、細菌はその糖を消費します。
が、細菌がいなくなると糖が消費されないので増えます。
甘味受容体は、糖が増えたことを感知して、攻撃止めのシグナルを送るんだそうです。

③生物的バリア
鼻の奥の粘膜には、免疫細胞がいます。
これらが、外からの異物に対して、防御反応をします。
また鼻腔には、ブドウ球菌、のどにはレンサ球菌がいて、自分のスペースを守り、他の菌の生着を阻んでいます。

このように、鼻には外からの異物に対する、防御機能があり、私たちの体の健康を守ってくれる役目をしています。

東村山市の歯科・歯医者は かわせ歯科