歯科ブログ

一生涯自分の歯 歯のメインテナンス(定期検診)

数ヶ月から1年以上にわたって、治療のために歯科医院へ通い続けて、ようやく治療も終了となると、誰もがほっとするものです。仕事が忙しくて治療を中断したままの方もいるのではないでしょうか?継続して通院する努力は大変なものですが、治療が終了してもここで安心してはいけません。お口の中は、「メインテナンスフリー」というわけにはいきませんので、歯科医院のブラッシング指導で教えてもらった方法を毎日実践することが大切です。

メインテナンスとは、「治療によって得られたお口の健康な状態を持続させ、再発を防止すること」を目的としています。

虫歯や歯周病は再発しやすい病気です。せっかく治療しても、ブラッシングなどのケアをおろそかにして病気にかかってしまえば、大切な歯の寿命は確実に縮まってしまいます。そこで注目されているのが予防やメインテナンスのために歯医者に通うという考え方です。

治療が終了した後は、1〜6ヶ月ごとの定期検診の受診をお勧めします。歯周病は細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞(歯垢の蓄積)し、歯周病が再発します。したがって、この細菌の停滞(歯垢の蓄積)を除去し続けることで歯周病の再発を予防することができ、お口の健康を維持することができます。
細菌の集団である歯垢は、毎日の適切なブラッシングでほとんど除去することが出来ます。しかし深い歯周ポケットの中や歯並びの悪い所にある細菌はブラッシングでは除去できません。これらは歯科医院にて専門的なクリーニングを行なうことによって除去することができます。

歯周病は再発の多い病気といわれています。治療により症状が改善したとしても、そこは一度歯周病に侵されたところです。治ったとしても溶けてしまった骨が完全に元通りに戻るわけではなく、ほとんどが歯と歯肉がそっと寄り添うような形で治っているのにすぎません。油断は禁物なのです。ブラッシング不足や、メインテナンスを怠ると細菌が活動しはじめ歯周ポケットが深くなります。そして容易に再発をおこします。また残念ながら治療に限界があるため、部分的に治りきらないところが残ることもあります。しかしそのような部位でもメインテナンスを継続することにより、歯周病の進行を食い止めることができます。

痛みが出たり、何らかのトラブルが生じたりして、初めて歯科を受診する方が多いですが、痛くなる前の受診が歯を守ります。病気になって、痛みが出てからでは遅いのです。
メンテナンスとは、歯を守るための治療です。病気が発生しにくい口内環境をつくり、長期的に健康を守ります。

東村山市の歯科・歯医者は かわせ歯科