根の治療を途中で放置するとどうなる？

皆さん、歯医者さんで根の治療が必要ですと言われて治療の回数がかかる事や途中で痛みがなくなったからと言って途中で放置していませんか？
そのまま放置してしまうとどうなるのかを①根の治療とは？②痛みがなくなる理由③放置すると？の3つのパートに分けて説明していきます。

① 根の治療とは？
まず根の治療とは、虫歯が歯の神経まで進行して神経が菌に感染してしまったときに必要となる歯科治療のことです。歯の神経は、歯の中にある根管という細い管の中にあります。根の治療では、まず虫歯の菌に感染した歯の神経をこの根管から取り除いて洗浄・消毒していきます。根管内をしっかり洗浄するために根管内の壁を削り、空洞を広げ真っすぐになるように整えていきます。奥歯の場合では、根管が複数あり、細く曲がった形状をしているため、治療回数に回数がかかる場合もあります。

② 痛みがなくなる理由
まず痛みが出る原因ですが①でも述べたように虫歯の菌が神経に感染することにより痛みが起こります。逆に完全に神経を取ってしまえば痛みはなくなります。しかし、神経を取ることによりその部分が空洞となります。

③ 放置すると？
ではこの状態で放置するとどうなるでしょうか？毎回根の治療の終わりには次の治療の時までに大きな汚れが入らないように仮の蓋で穴を塞ぎます。しかしあくまで次回の治療までの仮の蓋のため長期間放置すると外れたり削れて隙間ができてしまします。その隙間から菌が入り根の中が虫歯になり歯をどんどん溶かしてしまいます。しかし歯の神経は無いため痛みを感じずご自身では気づきづらいです。ご自身が気づくタイミングとしては根の先に膿がたまり、痛みよりも違和感を覚える方が多く、気づいた頃には結構な大きさの膿ができており歯を抜くしかないというケースも少なくありません。

まとめ
皆さんどうだったでしょうか？
確かに根の治療は時間もかかり何をしているかもわかりづらいと思います。しかし途中で根の治療を放置するとせっかく残せる可能性のある歯を失う可能性が出てきます。ぜひ最後まで治療をしっかり受けましょう。