口呼吸は、どうしてダメなの? その3
前回のブログで、鼻にはいろいろな防御機能があり、それによって、私たちは外からの異物からまもられていることを述べました。
その際、鼻の粘膜が、一酸化窒素を出すんですけど、皆さん知ってましたか。
わたしも、呼吸、口呼吸の勉強をしていく中で知りました。
今回はこの一酸化窒素について、述べたいと思います。
鼻が一酸化窒素を出していたなんて、不思議です。
この一酸化窒素は、鼻腔と副鼻腔にある線毛上皮細胞で作られます。
鼻でこの物質ができると私たちは当然、それを吸ってるわけです。
すると、どうなるかというと、気管支が拡張して、肺の血管も拡張します。
それで、肺に流れる血液の量が増えます。
肺に流れる血液の量が増えると、血液ガス交換が増えるそうです。
そのため、酸素を多く取り込めるようになるそうです。
これが、口呼吸だと、一酸化窒素は出ませんから、肺の血流量は増えません。
酸素の交換が減ります。
つまり鼻呼吸より、口呼吸では肺の血流量が減るので、酸素の取込みが減ります。
逆に言うと、鼻から呼吸したほうが、体は酸素をより多く取り込めるということです。
一酸化窒素は、前にも述べましたように、細菌を破壊する作用もあります。
しかも、刺激を受けるとその産生量は1,000倍にもなるそうです。
人間の身体って、ほんとに不思議です。
口呼吸よりも、鼻呼吸の方が、酸素を多く取り込めるのですから、鼻呼吸をする方がいいと思います。
次回は鼻呼吸と口呼吸のちがいについて、述べたいと思います。