口呼吸は、どうしてダメなの? その8
口呼吸が習慣になってると、呼吸機能だけでなく、姿勢にも影響が出てきます。
そこからいろいろな影響が出てきます。
今回はそれについて、述べたいと思います。
習慣性に口呼吸をしていると、鼻を使わないので、鼻の機能が落ちてきます。
あるいは、鼻の反応が抑制されて、浅く早い呼吸になり、一酸化窒素も含まれないので、肺活量、肺の容量が低下してきます。
それと共に、習慣性に口呼吸していると、頭の位置が前方に傾き、首、肩、上半身の筋肉の動きで、協調的な動きが取れなくなるようです。
この二つ、肺機能の低下と上半身の筋肉の協調的動きが取れないことが重なって、横隔膜の運動が低下してきます。
するとですね、お腹周りの呼吸にかかわる筋肉の動きが低下して、呼吸のメカニズムそのものに障害が出てくるそうです。
さらに、そこから今度は、上半身の呼吸筋の活動が低下してきて、肺の換気そのものの障害がでてくる。
すると、酸素を取り込む量が減り、全身に酸素を届けることがしにくくなるので、全身の運動能力が低下してきます。
わかりましたか?むずかしいですねえ。
とにかく結論的に言うと、口呼吸を習慣的にしてると、運動機能が落ちてくる。
パフォーマンスが落ちるということです。
これは、私たちの生活にとって、とてもマイナスなことです。
呼吸の仕方で、日常活動のレベルに違いが出てくるとは。
というわけで、口呼吸ではなく、鼻呼吸にしたほうがいいですね。