歯の少ない人の歯ぎしり
すでに歯が抜け落ちてしまった人も、歯ぎしりのでることがあります。
歯がなくなることで起こる害は「ものが食べにくい」「しゃべりにくい」といったものにとどまりません。
たった1本の歯を失うだけでも、歯の嚙み合わせは変わります。
そうすると、残った歯だけで食事や会話をするために、崩れてしまった嚙み合わせのバランスを整えようとして、歯ぎしり・食いしばりを起こすことがあるのです。
この場合、部分入れ歯を外して眠ると、残された歯だけに、歯ぎしりの力が集中してしまい、それにより歯や歯の周りの組織へもたらされる害は、歯が全て残っている人よりも大きくなります。
実際に、残っている歯に、歯ぎしりによるすり減りや揺れが認められる症例は決して珍しくなく、歯の噛む面が著しくすり減った結果、知覚過敏が起きることもあります。
こうした患者さんには「夜間用義歯」の使用をおすすめします。
夜間用義歯は、日中に使用する通常の義歯とは別に、寝ている時のみつける義歯です。
これは、以下などを目的にしています。
- 過剰な力を歯列全体へ分散させ、歯ぎしりによる咬合力・摩擦力が残っている歯に集中するのを防ぐ。
- 顎関節の負担を減らす。
東村山市の歯科・歯医者は かわせ歯科