歯科ブログ

子供の窒息って知ってますか? part 3

窒息ゼロを目指して、窒息を起こしうる「子供側の要因」と「食品側の要因」をできるだけ減らしていくことが大切です。
「子供側の要因」+「食品側の要因」の合わさった状況を作らないようにしましょう。

日本小児科学会によれば、具体的に以下のように注意を促しています。

4歳以下の子供にブドウをそのまま食べさせるのは非常に危険です。
4歳以下の子供には、「ブドウを1/4以下の大きさに切って与える」などの対策が重要です。

毎日の子育てで子供の成長に合わせ食事の中身を調整していくのは大変だと思いますが、万が一のことを考えて出来る限りの努力をしていきたいものです。

もし不幸にも子供が喉に詰まらせたらどうしたらいいでしょうか?

対処法

※日本小児科学会ホームページより引用

窒息が起きると急に顔色が悪くなり、よだれを垂らして、苦しそうな顔をして声が出せなくなります。
窒息状態になると、たった数分で呼吸が止まり、心停止してしまう可能性があります。
直ぐに119番し、その後応急処置を開始しましょう。

応急処置:1歳未満の乳児の場合 背部叩打法

背部叩打法

直ぐに救護者が膝を曲げ(もしくは椅子に座り)、太ももの上に子供をうつ伏せに抱きあげ、子供の背中の肩甲骨の間のあたりを手のひらで5~6回強く叩いて詰まった食品を吐き出させます。

応急処置:1歳以上の子供の場合 腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)

腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)

子供の背中側から救護者の両手を回し、みぞおちの前で両手を組んで勢い良く両手を絞ってギュッと押すことで、詰まっていた食品を吐き出させます。

お正月にお餅を喉に詰まらせた際に行う方法として紹介されてるのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
模擬的に態勢だけでも体験されても良いかもしれません。

応急処置:胸部突き上げ法

背部叩打法や腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)を行っても窒息が解除できない場合や意識がない場合には、子供を仰向けに寝かせ、心肺蘇生と同じように、子供のみぞおちの部分を押す方法(胸部突き上げ法)を行います。

※以下、東京消防庁の動画を参考にしてください。

1歳未満の乳児の場合は、胸部突き上げ法と背部叩打法を組み合わせます。
1歳以上の子供の場合は、腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)・胸部突き上げ法・背部叩打法を組み合わせて、それぞれ各5~6回を1セットとして繰り返します。

ここまでやっても、窒息を解除することが出来ず子供の反応がなくなったら、直ちに心肺蘇生を開始し救急隊が到着するまで続けます。
周りの人に応援を頼むことも忘れてはなりません。

東村山市の歯科・歯医者は かわせ歯科