歯科ブログ

離乳食いつ始めるの? part 1

お母さんの腕の中で一生懸命母乳やミルクを飲んでる赤ちゃんの姿はいつ見ても微笑ましいものです。
その赤ちゃんも生後数ヶ月経つと、そろそろ離乳食を始める時期が来ます。
最近の育児本や公的な文章には、生後5~6ヶ月から離乳食を始めるとあります。
『こんなに早かったっけ・・・』と思い、いろいろ調べてみました。

月齢ではなく機能発達でみる

舘村卓先生によれば、母子手帳などに記載してある、『5ヶ月頃から離乳』というのは、出産予定日満期に正常分娩された健常児の場合を指しています。
早産の場合は、機能の発達が遅れていても不思議ではありません。
(母胎での1日の成長は、出生後の4日に相当するとも言われています)
そのため、月齢よって離乳のタイミングを決めるよりも機能の発達段階によって開始のポイントを決めたほうが良いとのことでした。

離乳開始のポイントは2つ!

  • 首がすわっていること
  • 原始反射が消えていること

首がすわっているとは?

離乳ができるということは、固形物を能動的に摂取でき始める段階を指します。
具体的には・・

  1. 食具を使い固形物を口へ運ぶ
  2. 固形物を唇で取り込む
  3. 舌を使って喉に送り込む
  4. ごっくんする

人はゴックンする際、うなづき頭位といって、少しうつむいた状態でゴックンします。
この頭位ができないと、飲食物が喉を通過する際、気管を塞いで食道へ行くようにすることができません。
そのため、むせます。

うなずき頭位がとれるようになるためには、首がすわっている必要があります。
頭を支える後頭部から背中の筋肉とゴックンするための喉周辺筋肉が発達している必要があるわけです。
その状態が首がすわっているということです。

原始反射が消えていることとは?

口に食具を入れる際に原始反射が消えていないと食具を嫌がり排除しようとします。
原始反射を消すためには、脱感作が完了していないといけません。

まとめ

少し難しい言葉も出てきましたが、離乳食を始めるタイミングは、単純に月数ではなく、機能の発達があるかどうかです。
それは、『首がすわっていること』『原始反射が消えていること』の2つが重要なポイントとなります。
お子様に合ったタイミングで離乳食を始めましょう。

次回は、文中に出てきた『原始反射』について詳しく解説したいと思います。


かわせ歯科医院では、口の健康を通して全身の健全な発育を目指し、豊かな幸せな人生が送れるようにお手伝いしたいと思っています。
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東村山市の歯科・歯医者は かわせ歯科