離乳食の中期って、どうしたらいいの? その②
離乳食がドロドロの状態の粘りのあるものから、固形物にかわる中期ですが、どんな固形物がいいのでしょう。
離乳食の中期は、上の唇が関与できるようになったことで、舌の上下運動により、上あごで押しつぶせる食べ物が取るようになります。
舘村先生によれば、粘りや水分の少ない食べ物、例えば生のパン、ケーキのスポンジなどは、舌と上あごで押しつぶすと上顎に張り付いてしまい、喉のほうに送り込むのと嚥下が難しくなります。
またこの段階で、押し潰すことが難しい食べ物や刻み食は丸呑みになるので、舌や唇の機能発達を促すことが難しくなります。
いずれの離乳段階でも、食べ物のテクスチャーが舌の機能、咀嚼機能の発達段階を越えたもの、例えば刻み食では、食事は丸飲み嚥下になります。
一般的に粘りが強くなると、舌が上顎を圧迫する圧は強くなります。
舌と上顎の圧迫の圧より、唇が閉じる力が低いと、食べ物が口からこぼれることになります。
ですから、唇の閉じる力も高くなる必要があり、離乳食の中期は、唇の力をあげることが必要です。
離乳の中期食の特徴、要件としては、押し潰せるもので、粘りが必要、水分が少なすぎないで、刻み食は丸呑みになる、ということです。
離乳段階は、子供の月数に従って、自動的にあがりません。
全身的に問題がなくても、状況によっては途中の段階で足踏みすることもあります。
ですから、積極的に誘導することが必要です。
では、機能の発達を、どうやって誘導したらいいでしょうか。
誘導方法と評価方法はほとんど同じだそうです。
つまり離乳中期に誘導するには、ブラッシングや口腔清掃の時に、舌を下のほうに押すような力を加える。
上顎に触れることで刺激を与えて舌の先を上にあげる運動を促します。
唇を閉じる力については、上の唇を摘まんだり、唇の裏側に指を入れて、唇の閉じる力を高めるような負荷を与えるといいそうです。
機能の発達のことをくわしくお話しすると、難しい話が多くなってしまいますが、大切な時期のことなので、がんばっていきましょう。
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