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離乳食の後期って、どうしたらいいの?

授乳の回数が減り、離乳食が食事のメインになっていく後期は朝昼晩の1日3回離乳食になります。
授乳が減る分、しっかりと離乳食で栄養を摂りたいですね。

離乳食の後期は奥歯相当部の上下の歯ぐきで『押し潰す』から『磨り潰す』ような運動に発達する時期です。
成熟した咀嚼嚥下機能を獲得する準備段階です。
奥歯に相当する部分で押し潰しから磨り潰しができるようになるためには、舌の左右運動によって、食べ物を奥歯へ移送させる必要があります。
従って、舌が左右に運動できるようになっているかを判定しなければなりません。

どうやって判定するかというと、柔らかい歯ブラシやスポンジブラシで舌の横に触れて内側に向かって押し、舌が押し返すようになれば、できるようになったと判定できます。
あるいは、舌の横を歯ブラシやスポンジブラシで擦った際に左右に運動して排除しようとしていれば離乳後期に達したと判定できます。
しかし、前後の運動で排除した場合、まだ離乳後期には達していないと考えます。

離乳の後期には、お口の中も中期より広くなり、舌の左右運動ができるようになります。
前歯による噛みとりが可能になり、唇も上下左右に動き、口角は咀嚼運動により左右非対称な動きが取れるようになります。

上下の奥歯の部位の歯ぐきで押し潰し、咀嚼するような運動で処理できる食品は食べられます。
奥歯が生えてない場合、奥歯での磨り潰しを必要とする食品は困難です。
この段階で過剰な水分を含んだ食品は、咀嚼運動を必要としないほど柔らかいため、丸飲みに繋がります。
刻み食は水分を嚥下し、刻まれた食片は口腔内に残ることになります。
離乳期を経て、口腔内での食感に応じて咀嚼するか、丸飲みするかの区別が可能になります。

離乳中期から離乳後期への移行を誘導する方法は、離乳初期から離乳中期への誘導の考え方と同じです。つまり、評価方法が誘導方法になります。
ブラッシングの際に舌を横から内側に押したり、擦ったりすることで誘導できます。
食事を口に入れる際に舌中央でなく、左右の奥歯に偏らせて食べ物を置くことで、舌の左右運動を促せます。
その際、一口量を徐々に増やすことで、より複雑な処理の仕方へと誘導することが可能になります。

先述通り、離乳食の後期は、成熟した咀嚼嚥下機能を身につけていく準備の段階でとても大切な時期です。
お子様の正しい口腔機能発達を目指して取り組んでいきたいですね。

かわせ歯科医院では、お子様の口腔機能発達に対してのご相談を承っております。
お気軽にご相談ください。

東村山市の歯科・歯医者は かわせ歯科